色んなシーンを細切れにして入れました。
今回のテーマは「目指せ!少女漫画!」と「みんなの中のリンソマ」。
記憶の森では恋愛要素が少なかったので、今回はベッタベタな恋愛メイン。
そして第一部隊全員出てきます。
「よぉ、ソーマ」
廊下で会ったソーマに、声をかけた時。小さくは無い肩の揺れと、逸らされた視線。
「何の…用だ」
素っ気ないのはいつもの事だが、リンドウに対してここまで『話しかけるなオーラ』を出した事は無かった。少なくとも…ここ数年は。
「貴方、今あの子に近づけないんでしょ?私が話を「聞き出してきてあげても良いわよ」
優しく微笑んでの言葉に、リンドウは言葉に詰る。それはありがたい。ありがたいのだが…。
「……見返りは?」
「別にお礼なんて気にしないで。親友として当然だわ」
アリサは目を瞬かせ、それからしまったと言うように己の口を押さえた。
「心当たり、あるようだな」
「いえ、あの…その……あ、の」
困りきったように、彼女は逸らす。
「大した事は、その、」
「大した事じゃないなら、言えるだろ?」
「俺達ってほんっと最強コンビだよな!」
「え?コンビでいいの?」
賑やかな声と共に出撃ゲートから現れたのは、現在の第一部隊リーダーアラタとコウタ、そしてソーマだ。
「え?あ、間違った、トリオだ。最強トリオ!」
「何だ、俺とソーマのコンビプレイを褒めてくれたのかと思ったのに」
「ここで話してもいいぜ?俺は。ただ勢い余って、人前だろうと気にせずに【ナニ】を仕出かすかわからねぇけどな」