ページ数の関係と途中つまって短くなってしまったのとで、夏の新刊に入らなかった話。
ブログにアップして再利用(笑)
パラレルで、リンドウ先生×生徒ソーマです。
パラレル苦手な方はお気をつけ下さい。
授業中の時間だった。
移動教室で誰も居ない筈の担当教室に、ソーマが一人居眠りをしていた。
「サボるなって、あれほど言ったのに…」
呆れながら、そっと近付く。
「今は音楽の時間の筈だろー」
第一こんな所で居眠りなんて、無防備にも程がある。
顔を覗き込んでも起きないソーマに、リンドウはため息を吐いた。
こんな可愛い顔で、誰が見るとも知れない教室で眠るなんて、
「イケナイ生徒だな、まったく」
だがソーマも、生徒に手を出してる教師に「イケナイ」なんて言われたくは無いだろう。
辺りに人影が無いことを確認し、リンドウはそっとソーマの頬に手を滑らせる。
「帰ったら、お仕置きが必要だな…」
己以外が見る可能性のある場所で、こんな可愛い寝顔を晒したのだから。
「覚悟して置けよ?」
言ってそっとその頬へ口付けを落とす。
それでも起きないソーマに苦笑し、それから改めて起こす為に息を吸い込んだ。