レヴァンタ→柊+風早×柊
しょっぱなからすみません、微エロですので18禁です。
ネタバレあり。
伸ばされた手が、少し乱暴に首に触れる。生存の本能的な反応で一瞬体が強張ったが、意識して力を逃がし受け入れている物を柔らかく締め付けた。
「柊……」
すがる様な手の動きと裏腹に、腰へ打ち付けられる強さは支配欲を示すように激しい。
「レヴァンタ、さま」
掠れる声で、甘えるようにその名を呼べば、最奥へと男の精液が叩き付けられた。
常世の土雷であるレヴァンタに近づき、得意の甘言で取り入った。疑り深いこの男の信頼を得る為に、体と情すら餌にして。
「柊…柊。お前だけだ。お前だけを俺は、」
「レヴァンタ様…私もです。貴方を、お慕いしております。我が主」
貪る様に唇を奪われ、柊は目を閉じその首へと腕を回す。
矮小で、くだらない男。臆病で欲ばかりが強い、卑小な男。だが、柊はこの男が嫌いではない。騙している罪悪感がない訳では無かったし、何よりこの愚かさが憎らしくも愛しかった。
それは恋愛の想いではないけれど。
この男は、似ている。過去の自分に。己の力を過信し、運命を変える事が出来ると信じ込み、大切な友とこの国の姫の命を失う最悪のシナリオへ突き進んだ己と。
だからこそ憎く、愛しい。
『そう言えば…』
まだ両眼で世界を見ていた頃をの事を思い出した為に、ずっと忘れていた古い友人の事を思い出した。
いや、正確には、思い出さないようにしていた相手だ。
空のように澄んだ色の髪を持つ、一つ年下の心優しい青年。物好きにも柊を好きだと告げ、触れてきた人。
男同士など考えもしなかった柊は驚いたが、悪い気はしなかった。男と抱きあった事が無かったにも関らず、抱かれても良いと思える位には。
運命を変えたいと願ったのも、彼への思いが無かったとは言えない。羽張彦が一ノ姫を、一ノ姫が羽張彦を想い未来に抗おうとしたように。
結果は、惨敗だったのだけれど。
彼にとっても己は、すでに裏切り者でしかないだろう。彼にも繋がりの深かった二人を死に追いやり、更には常世の国へと下った自分は。
それでも。
「柊、何を考えている」
「貴方の他、何に私が心を奪われると?我が主」
再び体をめぐり始めた手に背をしならせ甘い声を漏らしながら、柊の一つだけ目は虚空を見つめ続ける。
『それでも、風早……』
遠くない未来に再会し、剣を向け合う事になる定めの旧友に、柊は心でつぶやいた。
『私は…君を……』
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レヴァンタ→柊+風早×柊です。
初遥か4なのに、しょっぱなから微エロですみません。柊エロくさいので、こんなネタしか浮かびませんでした。
レヴァンタ→柊は、プレイ初めて最初から浮かんだカップリングでした。だってレヴァンタ、柊に手玉に取られすぎてて…何と言うか、悪女に騙され身を持ち崩す悪政の王にしか見えなかった(笑)
そして風早。柊イベントで、唯一柊の未来を知らされていた(或いは気づいていた?)っぽい言動に悶えました。
実はまだ風早のイベントは進めていないので、今後どうなるのかわからないのですが。
柊受だけは変わらないと思います。