旧サイトから。
清盛×弁慶。ほぼポエム。
お前が傍にあるのは、当然だと思っていた。
掴み処のない薬師。
女のようなたおやかな容貌に、騙されていたのかもしれない。
お前が裏切り、我が野望が潰えたあの瞬間。
あの時まで我は、お前にそこまでの力があるとは思いもしなかった。
あの頃、薬師として館に出入りしていたお前を、幾度か抱いた。
言葉にすることはなかったけれど、確かにそこに想いはあった。
お前は気付きはしなかっただろうけれど。
そして終焉。
京を壊してまで改革を望んだ我と、龍を殺してまで腐った京を守ろうとしたお前と。
どちらがより罪深いのだろうか。
あれから幾年月か流れ、お前は再び我が元に現れた。龍神の神子を手土産に携えて。
白々しい会話、そして笑み。
そうだな、私はどこかで、お前を疑った。それでも、
それでも、お前が欲しかった。美しく、強く、そして愛しいお前が。
昔我が腕の中で微笑んだ、あの頃からずっと。
結果、この様だ。
鏡の光に貫かれ、我は消滅するだろう。
最後の呪いを、黒龍に託そう。せめてお前を、連れて行くために。共に、浄土へ旅立つ為に。
ああ、だが、
最後に。
お前の真実を、見てみたかった。
ポエム。
いや、本当は某祭りに投稿しようかなーと書き始めた物だったのだけど…ポエムになっちゃったので止めました。
流石にね…清盛×弁慶のポエムは、ちょっと。