旧サイトから。
リズ神子で、18禁です。
その手に触れられただけで、私は何もかもがどうでも良くなる。
その人がここに居る。それだけが全てになる。
「神子…私の、望美」
「先生……」
触れ合う温もりが、全てになる。
彼が自分に触れるとき、急ぐような事はない。乱暴にもてしない。優しく、柔らかく。まるで壊れ物でも扱うように触れる。
それは大切にされている気がして嬉しくもあるが、それ以上に寂しさもあった。
本当に、自分は求められているのだろうか?
彼が自分を抱くのは、自分が望んだから。彼自身の望みでは…ないのではないのか?
肌に触れてくる、剣を扱うがゆえにゴツゴツとした指。胸を探り、性感を見つけてそこに刺激をくれる。
「……っあ、」
思わずもれる声。恥ずかしさに口を噤もうとして手を取られた。
「神子…抑える事はない」
「で、も……ひぅ」
不器用そうなその指は確実にこちらの熱と快楽を高め、溺れさせていく。
指が局部に触れた時、濡れた音を立てて羞恥をかき立てた。
「やぁ……」
「いやか?神子」
ここで頷けば…嫌だと言い張れば、この人はきっと、このまま本当に止めてしまう。だから慌てて、首を振った。
「嫌じゃ、ないです」
嫌なのではない。恥ずかしいのだ。気持ちが良くて、どうにかなりそうで。
触れられるのが嫌なのではなく、意識を飛ばしそうな自分が、嫌。
「嫌では、ないか…」
触れていた指が、体内へ侵入してくる。
ゆったりと動くそれは、優しさなのだろうが…焦らされているようで、正直辛い。
「や、センセ……もう、」
「神子…あまり急ぐな。お前が傷ついてしまう」
余裕のある、言葉。
「ふ、せんせい、は」
ああ、高められた快楽と焦らされた刺激に、きっと頭が白くなっていたから。だから。
その瞬間の失言を、心の中で言い訳をして。
「センセイ、は、私が、欲しくは、ないんですか?」
抱きあいたいと、早く溶け込みたいと、そうは思ってはくれないのか?
言ってしまってから、あまりの自分の言葉に羞恥を覚え、慌てて身を捩ろうとして止められる。
「神子……」
「や……ゴメンなさ…、ヘンな、コト」
「変ではない…神子、私を見なさい」
優しい言葉に潤んだ目を向ければ、いつもの優しい微笑。そしてその目の中に
「私も…いつも思っている…神子が、欲しいと思っている」
揺らめく情愛の熱に気付いて、そっとその首に腕を回した。
「じゃあ……下さい、センセイ……一緒に、溶けたい」
指が抜かれ、押し当てられた、熱。
漏れかけた嬌声は、重なった唇に飲み込まれた。
激しい情交の後、貴方はいつも優しく撫でてくれる。
その大きな手は、私に全てを与えてくれた。
貴方の手が、そう、まるで魔法のように。
やってるだけのリズ神子。
途中暗くなりかけて慌てたのは内緒です。