2ntブログ

05

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 引き続き現在は配布を終了している『モノカキさんに30のお題』からお借りしていた物です。

 リンソマばかりです。文とも呼べない会話だけもあり。
 何と言うか、どんなに短くても雑文でも、ネタ出しは5本分なのでいつもより更新に時間がかかります。
 うぉぉぉぉ。リンソマ!(気合)
 今回はリンソマの他に新型→ソマもあり。ま、リンソマが基本ですが(いつものごとく)。そして今回短いのばっかりです。
 お題24でえらく詰って、いつもより遅くなってしまった…。まぁ、難しいお題に悩むのも、醍醐味ではあるんですが。


今回は21~25まで。
薄暗いものが混じってます。


----------------------------
21. Cry for the moon.


 ソーマの微笑む顔が好きだ。だからいつでも、幸せそうに笑っていて欲しい。
 それが、他の男の手による物でも構わない。ソーマが前リーダーを想っているのなら、必ず彼を探し出す。


 本当は、
 自分の隣で。

 自分が傍らに居る事で、笑って欲しかったけど。



----------------------------
22. ふたり


 ソーマがリンドウの部屋のベッドで、身を丸めて眠っている。
 ソファで眠ってしまったのを、リンドウが運んだのだ。
 そっと細くてサラサラの髪を梳く。フードを落し髪をかき上げられた眉間には、皺がよっていた。
 また、ソーマの任務中に、人が死んだ。ソーマに非があったあった訳ではないのに、世界は酷くソーマに冷淡だ。
 他者の心無い蔑みや嫌味より何より、他者の死に傷ついているくせに。何でもない顔で部屋に戻ろうとする彼を治療を理由に強引に己の部屋に引き込んだ。

 今、一人にしたくはなかった。
 このまま彼を、この二人だけの空間に閉じ込めて、彼を傷つける全てから隔離してしまいたい。


 己の考えた「二人だけの空間」と言う想像の甘美さに、リンドウは苦笑を浮かべる。

「俺も大概…根が深い」
 いっそこのままと囁く心の声に蓋をして、ソーマの眉間にそっと唇を押し当てた。



----------------------------
23. 永遠


 夢を見ていた気がする。目覚めた瞬間忘れてしまったけれど、後味の良くない夢を。
 胸に沸き起こる嫌悪と吐き気は、夢に付けられた爪痕のような物だ。
 慌ててソファから立ち上がり、トイレで吐き出す。喉を焼き出てくるのは、胃液ばかり。当然だ、最近食欲が落ちて、戦い続けられる程度の栄養剤ばかりを口にしていた。
 やがて夢の余韻が消えて吐き気が収まれば、今度は口の中が気持ち悪い。そのまま洗面台に向かうと、口を濯いでから流れる水の下に頭を突っ込んだ。
 頭が冷えてようやく顔を上げれば、半分に割れた鏡越しに座りきった目がこちらを見ている。
 ひび割れた鏡を完全に壊そうかと、手を上げて止めた。
 馬鹿馬鹿しい。破壊した所で、自分の顔を壊せる訳じゃない。

『ソーマ』
 夢の内容も、余韻も消えて。なのにいまだ耳の奥から消えぬ声に眉を寄せる。
『ソーマ、俺はお前を…』
 優しい声。甘い言葉。
 再び沸き起こる吐き気に、洗面台へと顔を伏せた。
『お前を、愛してるよ』

 今はもう全て、永遠に失われた言葉。



──────────────────────────────────
無印後、バースト前のイメージ。もしこれがバースト後だったら、リンドウ氏最悪の男になってしまう。


----------------------------
24. 3K


サクヤ:「リンドウ、あなた3Kって知ってる?」
リンドウ:「3K?キツイ、汚い、危険だったっけ?」
新型:「英語では3Dって言うんですよ」
リンドウ:「おー新型。良く知ってるなー」
コウタ:「3Dって、昔あった飛び出して見えるっていう…」
新型:「そっちじゃないよ、コウタ。3Dって言うのはDirty, Dangerous and Demeaningの略で、意味は日本の3Kと変わらないんだ」
サクヤ:「3Kもそっちの意味じゃないわ。太古の昔、女が男に求めた結婚したい条件よ。高収入・高身長・高学歴」
アリサ:「学歴って所に、古さを感じますね」
サクヤ:「今時学校なんてほんとに意味無いものね」
アリサ:「今だったら、何でしょうね。高収入は確かに必要だと思いますけど…生きていく為に」
サクヤ:「お金があっても、食料の配給を回して貰える伝手やコネを手にするだけのコネも必要ね」
アリサ:「それからアラガミに抗えるだけの強さ。高身長も、アラガミの大きさを考えればある意味必須なのかな?」
サクヤ:「学歴はともかく、生き残るのに腕っ節だけじゃなく…頭も必要だわ」
コウタ:「男が女の子に求める3Kは何かな?まず『可愛い』?」
新型:「後は…『献身的』?」
リンドウ:「んじゃ、俺は『小うるさくない』」
新型:「否定言葉じゃ駄目じゃないですか?」
コウタ:「『優しい』じゃKにならないしなぁ」
新型:「あ、ソーマだ!ね、ソーマは?」
ソーマ:「あ?」
新型:「聞いてなかったんだ?今3Kの話してたんだ」
ソーマ:「3K?」
新型:「そう。『キツイ・汚い・危険』な職場を指す言葉で…」
ソーマ:「フェンリルの事か?」
新型:「え!?いや、確かにキツイし危険だけど汚くはないし!」
コウタ:「じゃなくって、女の子に求める三つの事をあげるなら何かなーって話をしてたんだよ。ソーマが女の子に求めるのって、何?」
ソーマ:「……『うるさい・黙れ・近づくな』?」
コウタ:「うわぁ…」
新型:「って、K一個も入ってないし」



リンソマ度があまりに足りなかったのでオマケ

リンドウ:「ちなみに、K入れなくて良いなら、俺が恋人に求めるのは『可愛い・優しい・素直』かな」
ソーマ:「………そうか」
リンドウ:「ん?何拗ねてんだ?」
ソーマ:「拗ねてねぇ」
リンドウ:「んー拗ねてるってより、落ち込んでる?」
ソーマ:「落ち込んでねぇ」
リンドウ:「落ち込んでるだろ。俺には隠せねーよ。どうした?」
ソーマ:「……」
リンドウ:「……ソーマ」
ソーマ:「……その、みっつ」
リンドウ:「んー?」
ソーマ:「恋人に求めるやつ」
リンドウ:「うん」
ソーマ:「……俺は、一個も、当てはまんねぇじゃねぇか……お前、恋人だって言うくせに」
リンドウ:「………っ、」
ソーマ:「笑うな!」
リンドウ:「笑ってない…嬉しいんだ」
ソーマ:「何が」
リンドウ:「だって、それが気になる程に俺の事スキって事だろう?」
ソーマ:「!!!!」
リンドウ:「でも、バカだなぁお前」
ソーマ:「なんだと?」
リンドウ:「俺が恋人に求める三つ。全部お前の事なのに」
ソーマ:「………全然当てはまってねぇ」
リンドウ:「全部当てはまってるんだよ。ホントお前、自覚足らねぇな」



----------------------------
25. 棘(とげ)

 いつからだろう。お前が己の心を守る為に張り巡らせた棘が、俺に対してだけなりを潜めるようになったのは。

 少しずつ近づく距離と、示される信頼の証。
 嬉しく思う反面、息苦しさも感じる。


 なぁ、ソーマ。そんなに簡単に俺を信じちまって、いいのか?

 俺がお前に抱く情欲も、知らないくせに。

Comment From














プロフィール

アサ

Author:アサ
二次創作を吐き出すブログ。
男同士や男女や女同士の恋愛を扱う物が多いです。
苦手な方はお気をつけ下さい。

ご意見、ご要望、ご感想等頂けるのであれば、こちらまで



最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索
RSSフィード
リンク