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 珍しく新型ゴッドイーターのメイン。でもカップリングはリンソマ+新型→ソマ。
 エイジスで黒ハン倒した後の勢いで書いた雑文。
 おまけも二つ下の方に。
 一つがリンドウと新型、もう一つがリンソマいちゃいちゃ。


 本当は少し、嫌な予感がしていた。
 この頃、虚空に向かって現リーダーが話しているのは何度か見かけていたが、あの時は様子があまりにも違っていて。
 言っている事は意味不明だった。まるで誰かと会話しているような独り言で、聞こえてくる言葉の断片では理解するのは難しい。
 虚空を見つめるアラタの、決意を固めた目。
 何だか妙に胸騒ぎがしていたら、突然アナグラから姿を消して、挙句…。
 たった一人で、アラガミ化したリンドウと、戦いに行ったのだと。


 全てが丸く収まった後に、アラタは困ったように笑いながら言った。
「リンドウさんを殺すつもりだったから、一人で行ったんだ…厳密には、一人ではなかったけど」
 少しだけ、こちらから視線を逸らしながら。
「殺すつもりだった、多分皆が来なければ、ブラッドサージを叩きつけてた」
 そう言われて自分は、どんな表情をしていたのだろう。こちらを見たとたんに焦ったような顔をして、
「別に、リンドウさんが嫌いとか含みがあるとか、そんな事は無いよ!?確かの恋愛においてはまぁ恋敵だったけど、リンドウさん自身の事は大好きだったし尊敬してたし帰って来て欲しいって…思った。これは本当に。だけど共鳴した時に、彼がどれほど苦しんでいるのかを感じたから。だから、本当は殺してしまおうって……でも、」
 言って、俯いて、拳を握り。
「あの時、」
 握った拳が、少し震えている。
「腹がたった」
 その拳を己の額に押し当てて。
「ずっと苦しんできた皆の………よりによって君の、前で」
 放っておけ、なんて。覚悟は出来てる、なんて。
「俺、の?」
「そう、君の」
 意味がわからずまじまじとその顔を見れば、彼は笑った。
「だから、思ったんだ。死なせてやるもんか!意地でも生かしておいてやるって」




──────────────────────────────────────

 「覚悟は出来てる」と答えたうちの子は、多分あそこで皆(と言うよりむしろソーマ)が来なければブラッドサージを叩きつけてたと思います。助ける為なら、きっとソーマとか連れて行ってた。殺すつもりだったからレンと二人で行った。そんな感じ。



おまけ:1

「そう言えばリンドウさんって、意外と熱血なんですね」
「はぁ?何だよいきなり」
「だって、『よくも俺の仲間をぉぉぉぉ』とかって」
「なっ!おま、どこでそれを!?」
「はっはっは、これぞ新型の共感能力と言いましてね」
「それ、誰にも言うんじゃねぇぞ!?こっぱづかしい…」
「……はいはいわかってますよ。あ、ソーマーちょっと良い事教えてあげ…」
「ぎゃー、アラタ!てめぇ止めろ!」
「………仲良いな、お前ら」
「へ?」
「は?」
「勝手に二人でじゃれてろ」
「……」
「……」
「……っ、馬鹿野郎、アラタ!てめぇのせいでソーマに誤解されたじゃねぇか!」
「て、言うか、好きな子にあそこで嫉妬向けられる俺の方がマジへこみなんですけど」



おまけ:2

「生きる事から逃げるな、か。あいつ結構きついよな」
 戻って来たリンドウはそう言って笑った。
「アラタにさ、『ソーマ泣かせたら奪うって、言ってましたよねー』とかメチャクチャ怒られた」
「は?」
「いやまぁそれはこっちの話。それはともかく、ゴメンな…お前を悲しませて」
 抱きしめられて、言われた言葉。
「お前を泣かせたくなんて、ねぇのにな」
 己の顔が歪むのがわかった。
「泣いてねぇ」
「そうか」
「誰が、お前みたいな身勝手な嘘つきの為に悲しむか」
「ああ、そうだな」
 それでも緩まない腕に、諦めてその二の腕を掴む。
 リンドウは少し震えて(笑ったのかもしれない)、それから耳元で囁いた。
「次は、絶対にお前を置いて行ったりしねぇから」
「リンド、」
「俺が死ぬ時は、お前も殺してやるから」
 弾かれた様に顔を上げれば、物騒な言葉とは裏腹な優しい表情。
「一緒に生きて…一緒に、死のう」
 直後落とされたキスがまるで誓いのようで、ソーマはただ目を閉じた。

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アサ

Author:アサ
二次創作を吐き出すブログ。
男同士や男女や女同士の恋愛を扱う物が多いです。
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